“Dinner with the President”

民主主義は本当に人類共通の価値観となり得るか、33か国共同制作のシリーズ。今回は、パキスタンの女性監督がムシャラフ政権の矛盾と苦悩に迫る。軍服の大統領の目標は、真の民主主義の達成だという。宗教指導者から「米国寄り」と批判され、民主勢力から「過激宗派を助長した」と非難されても、国民は民主主義達成のため、軍服の権威に頼る。大統領とのロング・インタビューを軸に、「軍服による民主化」という矛盾を見つめる。

ちょうどブット氏が暗殺されたタイミングになったが、ムシャラフは客観的な分析能力のある、極めて優秀な政治家だと感じた。良い作品。