“Please Vote for Me”

民主主義は本当に人類共通の価値観となり得るか、世界33か国の共同制作の中国編。「西欧的民主主義」が存在しない中国で、ある小学校が教育の一環で「級長を選ぶ」選挙を試みた。カリキュラムは、選挙運動、ディベート、演説会…と本格的。「我が子を級長に」と親も介入し、一票を巡って親の地位を利用した“場外”戦や、スキャンダル中傷合戦もあり、あたかも米国大統領選挙のよう。「選挙とは何か」を改めて考えさせる一作。

武漢の名門小学校の級長選挙。手段を選ばない自己アピールに親も介入しまくり。誹謗中傷はもちろん、級友の買収さえ日常茶飯事。「民主的に選ばれた級長の権威は絶対」という間違った民主主義理解に絶句する。
先生もニコニコして見ているだけなので、すごい思想教育だなと思うのだが、互いを中傷しあう小学生たちの全員の我が強いので、当方はただ混乱するのみ。さすが中国。権力抑制のメカニズムの存在しない中国共産党