立川談春@下北沢・本多劇場

春風亭昇太プロデュース「下北沢演芸祭 立川談春独演会」夜の部。

昇太・談春トーク
春風亭昇太 「力士の春」・立川談春 「噺家の春」
<仲入り>
立川談春 「木乃伊取り」

春風亭昇太の軽さが衝撃だった(腹黒さも十分)。「独演会は一人でやるもんじゃない」という話から、両師匠の弟子の高学歴ネタへ(岡大卒の「春駝鳥」、東大卒のメモ魔弟子)。めちゃくちゃ笑った。
「力士の春」は、力士英才教育を施された小学生が学校で大活躍するという昇太師匠の創作落語(その前の「ネタの部屋」も面白かった)。「噺家の春」はそのパロディー。「松岡・美濃部・克由」*1と名づけられた小学2年生が学級を落語一色に染め上げ、果ては三遊亭一門に入門する。ブラックさに腹を抱える。
木乃伊取り」、田舎者の飯炊きが酔っ払っていく様が見事に面白い。吉原角海老の芸者に「好きよ」と言われ、田舎者根性が丸出しに。手玉に取ってバカにしている芸者の心の内、場の空気にみるみる飲まれていく田舎者のお馬鹿さ加減が楽しい。日本人論という感じもある。
今までで一番楽しめた独演会だったが、これは春風亭昇太効果かな?

*1:談志と志ん朝の本名を合体させた最強の命名