ビザ発給問題

見にいく必要があるかどうか、薬師寺の仏像くらいの微妙さだったわけだが、以下のような事情であるらしい。

「〈帝国〉」の著者ネグリ氏、来日を延期
世界的に反響を呼んだ「〈帝国〉」の著者の一人でイタリア人哲学者のアントニオ・ネグリ氏(74)が日本政府から入国できない可能性を示され、来日を延期したことが19日、わかった。/ネグリ氏は、財団法人国際文化会館の招きで20日に来日し、約2週間の滞在中に東大など3大学で、グローバル化時代の労働問題などをテーマに講演する予定だった。/同会館によると、17日、外務省から7月の洞爺湖サミットを控えて入国管理が厳しくなっており、ビザを申請するよう説明を受けた。同氏は在住するパリの日本大使館に18日、ビザを申請したが、発給待ちの状態が続いている。/同氏は79年に反政府組織「赤い旅団」による元首相殺害事件への関与の疑いで逮捕されたあと、83年にフランスへ亡命。殺害事件は無罪となったが国家転覆罪で禁固刑が確定した。97年に帰国後、03年まで刑に服した。その後執筆のほか、各国で講演活動をしている。/入管法では、国内外の法律に違反し1年以上の懲役や禁固刑を受けた外国人の入国を禁じている。政治犯に関してはこの限りでないとしているほか、事情により法相の特別許可を受けることができる。国際文化会館はその方向での入国の可能性を探っている。/しかしこの場合、現地の日本大使館にビザ申請し、過去の資料をもとに本人から話を聞くなどの審査を経る。「常識的に考えて、数日間で出る可能性はきわめて低い」(関係者)といい、今回の来日日程にあわせるのは難しそうだ。2008年03月20日出版ニュース

「こういう可能性もあるんじゃないの?」ぐらいには思っていたけれど、なんせ「友達の友達がアルカイダ」の法相を戴いているわけで、清濁併せ呑む感じで大丈夫なのだろうと思っていた。やっぱり革命家はダメってことなのかね?でも「政治犯に関してはこの限りでない」っていう規定があるみたいです。まあ、もはやあんまり関心ないけど。