本のあれこれ

『赤めだか』で記されているように、「落語を五十席覚えること」というのが立川流二つ目昇進の基準の一つであるが、これは「どんな落語が人生に関係してくるかわからない、だからたくさん覚えておいた方がよい」という家元の考え方によるものであって、この考えはやはり深いなぁ、と今日しみじみ思い返していたのだった。
本を読んでいたって、同じようなことは言えるし、逆に、「どんな人生経験がどんな本に関係してくるかわからない、だからいろんな経験をしてみた方がよい」ということだって、言えるのだと思う。
さて、この本は基本的なことがよく分かって、なかなか良かった。

主権国家体制の成立 (世界史リブレット)

主権国家体制の成立 (世界史リブレット)

あとコレ。目から鱗の連続。戦後史学の枠組みを超えて見直されるべき点は多いし、学問は進歩しているのだなぁ、と怖ろしい気持ちにさせられる。オススメかつお得な一冊。
日本思想史ハンドブック (ハンドブック・シリーズ)

日本思想史ハンドブック (ハンドブック・シリーズ)