ジェームズ・C・ストラウス『さよなら。いつかわかること』(2007)

GRACE IS GONE アメリカ映画 1時間25分 出演:ジョン・キューザック、シェラン・オキーフアレッサンドロ・ニヴォラ 音楽:クリント・イーストウッド
イラク戦争に従軍していた妻が戦死したことを、自身受け入れられず、娘たちにも伝えられないスタンレー。とりあえず2人の娘を、フロリダの遊園地に連れ出すが…。深い悲しみから再生しようとする姿を繊細に描いた人間ドラマ!!

ギンレイホール。それなりに味わい深い作品だったが、福田辞任のニュースに驚いて、映画を観ていたのを忘れていたよ。
ものすごく普通のアメリカ人が、軍人の妻を戦死で失い、子供たちに告白しようとするが、できない…という話。言葉として整理されるまでの時間の経過が描かれる。なんかものすごくクリント・イーストウッド風の雰囲気を感じたのだが、これはいったい何なんだろうか?
イラク戦争批判のようにも思われるが、戦死者の鎮魂を引き受ける実存的決意が、ナショナリズムと接続する気配がなくもない。謎である。