麻生政権発足

補正予算を審議のうえで総選挙の運びとなるが、私の見立てでは、民主党が勝利するのはほぼ間違いがないと思われる。新内閣支持率のご祝儀相場がどこまで期待できるかが焦点だが、国民は「小泉劇場の刺激」を基準に政治観を形成しており、麻生人気程度では刺激は不十分なものにとどまらざるを得ない。麻生が首相候補として長くメディアに露出し続けたことも、人気の高まりを阻害する要因となるだろうし、人気が高まらない場合、麻生の横柄な語り口がマイナスに働くことも予想される。小泉劇場と等価な刺激は、麻生が敗北し、政権交代というカタルシスを得ることでしか、おそらく獲得できない。(そして麻生が横柄であればあるほど、そのことのカタルシスは増進するわけだ*1。)

*1:小泉劇場弁証法的帰結とも言いうる、この社会的無意識の芽を、どれだけ民主党が育むことができるかに注視していきたい。