エジプト

アメンヘテプ四世(在位 前1364頃−前1347)こと、アクエンアテン王(「アテン神に有用なる者」の意)は、かなり重要なんじゃないか。テーベからアマルナに遷都し、アテン神以外の信仰を禁止。写実主義的に描写された彫像は、アクエンアテンの奇形的形姿を写し取る(アマルナ芸術)。宮廷にはびこるアメン神官団への政治的打撃以上に、エジプトにおけるマアト(秩序・真理)観念とアクエンアテンの異常な資質との関連が興味惹かれる。前1420±100年に起こったというサントリーニ島の大爆発は、太陽光の弱まりを生じさせ、エジプト古来の太陽神ラーへの信仰(アテン神もこの系列)に大きな動揺を走らせたと考えられるが、これがアクエンアテンの治世に起こった可能性もある。この問題はヘブライズムとの関連でフロイトが異常な関心を寄せていた。モーゼのエジプト脱出。
映画見たい。