ジョン・ウー『レッドクリフ PartI』（2008）
アメリカ＝中国＝日本＝台湾＝韓国 145分 監督・製作・製作総指揮・脚本 ： ジョン・ウー 出演：トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、チャン・チェン、ヴィッキー・チャオ、フー・ジュン、中村獅童、リン・チーリン
西暦208年。曹操軍に追われる劉備軍は孫権軍と同盟を結ぶため、軍師の孔明を孫権のもとに遣わした。しかし孫権軍では曹操に脅威を感じているものの非戦を唱える臣下が多く、同盟は容易に成立しそうもない。そんな中、孔明は赤壁で孫権軍の司令官・周瑜と出会い、そのカリスマ性に魅了される。一方の周瑜も孔明の人柄と戦術眼に驚嘆し、その存在を意識するようになる。そして二人は信頼を深め、共に戦う事を決意するのだった。（goo映画）
最近、気分がちょっと変なので、破れかぶれの映画鑑賞。有楽町マリオン。画面が大きすぎたので、途中で後方の席に移動。
金のかかり方もすごいが、さすがはプロと思わせる完成度だった。はじめの方で、曹操軍から敗走する趙雲が出てくるが、戦闘シーンはマンガみたいなアクションで、頭を空っぽにして楽しめる。関羽、張飛ら、他の体育会系キャラも悪くない。
文化系キャラとしては、カレセン（枯れ専）・孔明（金城武）とエロ男子・周瑜（トニー・レオン）の対照がおもしろい。周瑜の美人妻（リン・チーリン）を狙う曹操もエロ親爺キャラ*1だが、（ウッチャンナンチャンの内村と元巨人の二岡を足して２で割ったような顔をしている）トニー・レオンのスケベ顔の前には、すべては霞んでしまう。実際、美人妻（リン・チーリン）はトニー・レオンにベタベタしまくり、ラブシーンもこの二人を中心に話が進んでいく*2。
孔明と周瑜の「音曲対決」はあらずもがなの中途半端さだったが、中国という舞台の魅力が出ており、基本的に秀作だと思った。赤壁の戦いはto be continuedなので、蜀・呉の連合軍は一矢報いる所までしかいっていないのだが、先が観たいという気にさせられる。続編は4月公開。
