星野仙一の暴行

江夏豊アウトロー野球論 第539回」(『プレイボーイ』)でちょっとしたスキャンダルが暴露されている。

関係者から聞くところによると、中日球団にはいまだ元監督・星野氏の影響力が亡霊のように残っているという。川上にとって星野氏は大学の先輩であり恩師かもしれないが、えてしてそうした関係性には善し悪しがある。(中略)……川上が辛い思いをしたことも少なくなかったようだ。/決定的だったのは、北京五輪において川上が皆の前で星野氏に手をあげられたといういきさつである。川上はその後、ノイローゼ気味になったらしい。彼は日本を代表する投手であり、本人もそうした自覚をもって大会に臨んだと思う。/にもかかわらず、この期に及んで先輩後輩の関係を持ち出されるとは想像もしていなかったはずだ。それが無惨にもプライドを傷つけられて、一刻も早く“亡霊”から解放されたかったのだろう。それがメジャー志向につながっているのだとしたら、こんな形で日本球界の宝を失うとは、なんともやりきれない気持ちでいっぱいである。

北京五輪でのダルビッシュの不可解な起用法なども思い出され、色々と想像がかき立てられる。三浦取りに動いた阪神が、川上憲伸にはほとんど関心を向けなかったのも、星野SDとの関係があったからじゃないか。相撲界のスキャンダルもあるけど、こっちの方が問題だろう。主要メディアの黙殺を考えると。