サタケミキオ『同窓会』(2008)

1時間45分 出演:宅間孝行永作博美鈴木砂羽鶴瓶 http://www.dousoukainet.com/dousoukai/index.html
初恋、結婚、離婚、すべてを経験してしまった同級生カップル。運命の悪戯で「彼女はあと3ヶ月」と伝え聞き彼は改めて彼女への想いに気づき、人生を賭けた同窓会が始まる……勘違いの人生の悲喜を描いた、演劇人で脚本家サタケミキオの初監督作品。

基本的に映画って文化系のジャンルだと思うのだが、この作品はめちゃくちゃ体育会系で、かなりの異色作だと思う。九州男児の暑苦しいテイストが過剰に溢れており、テレビのバラエティー番組のようなノリもある。永作博美の起用や、回想シーンで出てくるアイドルの女の子など、ちょっとロリコン趣味も入っている気はするが(ロリコンはやっぱり文化系の好みだよね)、途中で熱い主張もはさまって(俺はこんな映画が作りたいんだ!)、つくづく変な映画だった。ラストのオチが丸わかりなので中だるみするが、もうひとつの仕掛けには素直に笑えたので、普通には楽しめる。まあ正規の値段で見ますか?って言われると、微妙だけど(ていうか見ない)、とにかく燃えたぎっていてそこは面白い(やりたいことをやっているのはエライ)。ちなみに、鈴木砂羽は美人だと思う。