インダス文明(NHK四大文明)

  • 4500年前に繁栄。ネックレス・印章にインダス文字(5〜6文字しかない)。未解読だが、ドラビダ系の文字に近いとの説。
  • モヘンジョダロパキスタン)。1キロ四方に4万人が居住。沐浴場は神聖な場所だった。
  • ドーラビーラ遺跡。巨大な貯水槽があり、他のインダスの都市とは異なる。年に数回の雨を利用してダムに貯水、水路で16器の貯水槽に送られた。市街部と区別された城塞部では別に雨水が貯められ、沐浴などに使われた。
  • インダス川と離れた場所に遺跡が多いのはなぜか?ガッカル・ハークラー川という川が存在した。それは地下水脈として現存する。インダス文明は、インダス川とガッカル・ハークラー川の二つの川付近に栄えた文明だった。
  • ドーラビーラでは牛の被り物が権力者の象徴だったが、文字もそうだったと考えられる。
  • アブダビアラブ首長国連邦)では、インダスの紅玉髄が発掘されている。2300年頃、ウンム・アン・ナール文化が栄えていたが、王の墓から発見された。4000年前から、壺など、交易がおこなわれていた。
  • 地下水の豊富なバーレーンとも交易があった。インダス文字の刻まれた印章、楔形文字の書かれた円筒印章などが発見されている。メソポタミア文明のウルの遺跡からは、インダスの通訳者が描かれた円筒印章が発掘され、インダス文字解読への期待が高まる。インダスはメルッハと呼ばれ、紅玉髄(インダス)や毛織物(メソポタミア)が交易されていたが、バーレーンはその中継の役割を果たしていた。
  • 紀元前1800年頃、メソポタミアの粘土板からインダスの記述が失われる。川の流れが変わり、文明の衰退、放棄が進んだ。しかし水への信仰は今も存続している。