2005-08-18から1日間の記事一覧

『人類の知的遺産60 デューイ』

鶴見俊輔著。大変面白かったのだが、当惑も感じる。 概念が現実を恣意的に切り取ることについての感受性などは、Durkheimとも共通する部分はあるのだが、いかんせん思想的深みが足りない。そう思ってしまうのは、プラグマティズムがアメリカに独自な生活様式…

「人間性の二元性とその社会的条件」

社会を理解するうえで、なぜ宗教現象に関心が払われなくてはならないのか。それは、「網野善彦」のメモでも書いたとおり、人間社会が本質的に「聖と俗」の二元論によって成り立っているからである。そして、この「聖と俗」の反映を個人のうちに認めようとす…