2005-09-04から1日間の記事一覧

成瀬巳喜男『浮雲』(1955)

この映画については、双葉十三郎の整理でまったく問題なし。 戦時中、農林省技官として仏印にいた富岡兼吾(森雅之)は、部下のタイピスト幸田ゆき子(高峰秀子)と愛人関係になる。戦後帰国した二人は再会するが兼吾は妻と別れない。ゆき子は外国人のオンリ…

本田透『電波男』part1

ドーン!実存を揺るがす、心のうめき。壮大なる理論的構想力。これを名著といわずして、なにが読書人だろう。とにかく読むべし。 高村光太郎の詩『ぼろぼろなダチョウ』より。 ぼろぼろな俺 何が面白くて俺を恋愛に誘うのだ。 アパートの四畳半の個室の中で…