2005-10-16から1日間の記事一覧

『岸信介』

原彬久(はらよしひさ)著、岩波新書。第四章までしか読んでいないが、明らかに名著の香りがする。第一、文章が素晴らしい。眼から鱗が落ちたのは、北一輝ら大亜細亜主義の思想が、岸信介を媒介として現実化していたという事実である。 長州に生を享けた岸信…

ブログ200日目

帰宅したら、本の山が崩れていた。そうか、地震があったんだ。

成瀬巳喜男『秋立ちぬ』(1960)

言い飽きたか、言い足りないか、どちらかといえば、圧倒的に言い足りない。そして、何度でも繰り返し言いたい。やはり素晴らしい。むしろこの作品は、各シーンの美的洗練度において、とりわけ素晴らしい部類に入ると思う。 1960年の作品。出演は、乙羽信子、…