2007-11-11から1日間の記事一覧

北野武『BROTHER』(2000)

出演:ビートたけし、真木蔵人、寺島進、大杉漣 テーマは上記作品とほとんど変わらない。立派なのは「欧米人よ、任侠の精神を理解してみろ」という正しいグローバリズムが実践されているところ。「ジャップ」と侮蔑したアメリカ人が次々に瞬殺されるのも痛快…

北野武『ソナチネ』(1993)

出演:ビートたけし、国舞亜矢、寺島進、大杉漣 この作品も沖縄が舞台。「トラウマ・沖縄・戦後日本」みたいな安易な論文を誘発しかねない、図式的な精神分析理論の跡が濃厚。でも図式的でも(だからこそ)(簡潔で)素晴らしい。「死ぬ覚悟があるうちは生き…

北野武『3−4x10月』(1990)

出演:小野昌彦 ビートたけし 石田ゆり子 ガダルカナルタカ ダンカン ★監督協会 新人奨励賞 小野昌彦の弱者感が最高。石田ゆり子の80年代眉毛に萌え(というか石田ゆり子にありえた可能性のひとつをこの作品はかなり鋭く示しているのではないか)。タカ・ダ…

北野武『その男、凶暴につき』(1989)

出演:ビートたけし、白竜、川上麻衣子 たけしは覚せい剤担当の暴力刑事。刑事なのに暴力をふるいまくるのが面白い。たけしの脚本でないためか、「死の美学」は完成されずに終了している。さびしげな女と海のシーンはその後も一貫しますね。清宮の目が印象的…

総論―北野映画

新文芸坐でオールナイト。バイオレンス特集。たけしの映画をまとめて観たいとずっと思っていたので、喜び勇んで馳せ参じた。 総じての感想をいえば、たけしはやはり偉大である。たけしが死と暴力に戯れるのは、生が死との関係でしか意味づけられないという理…