日記

今日は本当に忙しかった。ごちゃごちゃした議論やなんやが色々とあり、コンパでは30名以上の人間を相手に仕切らねばならず、それはまったく私のキャラクターとは正反対であるにもかかわらず、二次会会場の手配およびその会計まで担当し、不特定多数の人間のまえに笑顔を絶やさず、できるかぎり感じ良く応対するよう心をくだき、もちろん必ずしも成功ばかりではなかったものの、何とか最後までやりとげることを心に誓い、やりとげることができたのは良かったが、こんなニセ笑顔を振りまいたのは何時ぶりだろうか考えると、それは人生で初めてに近い経験であることが判明した。これまで私はこのような指導力を求められた機会がまるでなく、あったとすれば中学一年生のHR委員にさかのぼるが、あのときは終わりの会で、「座ってください」の言葉がとても空しく、教室のなかに響いていた。それは何ともネガティブな経験で、私はそこから学びこれまで指導的立場に立つことを避けてきた。ということはつまり私は、いま、忘却のすえに自分の決まりごとに背いていることになる。もちろん一般論としては、新しい経験を積むことは悪いことではなく、またそのような経験はこれからは避けつづけることはできないだろうし、今後も続くこの試練が私にとってどのような意義を持ちうるのだろうかと考えると暗い気分になるものの、とはいえそれをネガティブにばかり考えているとすれば、それほどアホらしいこともなく、やはりそうした現実を受け入れていかなければならないのであるが、いまさら「これから是非頑張っていきたい」などと言うのはウソくさく、はたまたニセ笑顔を作るのも性には合わないことであり、一体全体どうすればよいのかほとほと困るのであるが、しかし性に合わないことを進んでやるのが大人なのだと、そうやって私は自分に言いきかせるしかないのだろう。これからも頑張ろう。