ちっちゃな、チリみたいな存在

昨日、家庭教師先のワタルから聞いた話。ワタルは、通っている高校(偏差値48)の先生に、こう説教されたらしい。
「おまえら、大学行きたいんだったら、中学の勉強しろ。高校の勉強なんて、中学の勉強もわからないのにわかるはずがないだろ。おまえらがこの学校に来てるということは、勉強では、おまえらは人間じゃないってことだ。人間以下のサルだ。いや、サル以下かもしれない。(右手でちっちゃい丸を作りながら)こんなちっちゃな、ちっちゃな、チリみたいな存在でしかないんだ。」
生徒らは、「チリでよくね?、チリで」とふざけた調子だったそうだが、ワタルはといえば、それなりに思うところがあったらしい。おそらく、これまで私が実行してきた洗脳大作戦が功を奏したのだろう。次回から、妹といっしょに中学の英語の問題集をやることになった。一歩前進。
それにしても、勉強のできない高校の先生も、ストレスが多いのだろう。こんな発言をするということは、相当だと思う。勉強をやりたくもないし出来もしない生徒に、勉強を教えなければならないというのは単純に不毛なんだろうな。しかもいまどき、大学自体は、それなりに進めてしまうわけで。インセンティヴなんてまるでなし。
小浜逸郎本の日記でも書いたように、大学なんて、少数の人だけが進学すればそれですむ。あるいは、専門学校と高校と大学の中間のような存在の教育機関に、多くの大学が生まれ変わるのもよい。分数がわからなくても大学生はつとまるが、それでは社会的コストのロスが多すぎるしね。