気分転換

今日は書くのやめようかと思ったけど、ちょっとだけ書いておこう。
昨日、講談社のPR雑誌『本』を読んでいたら、川上弘美の連載小説が載っていて、あいかわらず素敵だった。それから池内紀が、田川健三の『イエスという男』を「書かれるべき書」と紹介していて、自分はこの本を春先に読んで面白かった記憶がある。
今日は気分転換の日にしようと色々と考えていたのだが、飯田橋で映画を見れなかったので(混みすぎ)、神田の古本屋街まで散歩した。そういえば、最近は神田に出向いていなかったな、と思い出した。そこで中公バックス世界の名著「パース・ジェイムズ・デューイ」を500円で買った。いい買い物なのかどうかは、よく分からない。ただ折り込みの付録に興味深いことが書かれてあった。本間長世という人の文で、プラグマティズムを広めたのはデューイだが、かれはパースやジェームズらと比べると悪文家だった、とある。「ケイジンはある時、デューイは一生かかってついてに英語で文章を書くことを覚えなかったと警句を吐いたが、それを聞いて私はデューイの文章が読みにくいのは私の語学力が乏しいからだけではないのだと安心したものである」。また1960年代にはホフスタッターが緻密なデューイ批判を展開したらしい。『アメリカの反知性主義』だろう、たぶん。今日は散髪もしたのだが、髪を切るとちょっとは気分が良くなった。