本を売る。CDを買う。

本を80冊ほど売り払った。売ってしまいたい本はもっとある。ポストモダン系とか、カルスタとか、不毛なやつはぜんぶ処分して、リストラせなあかん(筆頭は柄谷か?)。
売ったら1300円と少しになったので、そのお金でCDを買った。カール・ベーム魔笛』が1000円、バーンスタイン/クレメール(v)『ブラームス・バイオリン協奏曲』が250円、カルロス・クライバーウィーンフィルブラームス交響曲第四番(1979)』(チェリビダッケ指揮/シュツットガルト放送響『モーツァルト交響曲第四十番(1982)』)が250円。クライバーチェリビダッケはライブ音源で、たぶん海賊版だと思う。このクライバーは音質は良くないけど、スタジオ録音と比べても、あきれるほどに素晴らしい。
さて、今日は近所にあるJAZZ喫茶なるものに行ってみた。スピーカーがでかくて、コーヒーも美味くて、なかなかオツな体験だった。JAZZ自体は、まだピンとこないのだが、それでもなかなか良さげなものもあった。ちなみに流れていた曲をチェックしておいたのだが、Telonious Sphere Monk『Monk's blues』、Blue Mitchel、Andre Previns Trio Jazz『King Size』、Diggy Race、Rita Coolidge、といったところ。もちろん、「といったところ」といったところで、選曲のポリシーや趣味をうんぬんすることなど、いまの自分には出来ないのだが、のちのち評価できるようになるかもしれないので、メモってみる。
その喫茶店で、竹内『大学という病』(中央公論新社)を読んだ。わりと最近の著作だが、ジャーナリスティックな書き方がしてあって、なかなか興味を引く。東大の経済学部の学内対立を中心に扱った内容だが、自分は、マルクス主義教養主義との歴史的関係についてとりわけ関心を抱いた。とはいえ、いろんな論点が出すぎていて、読んだあと、不思議なほどに印象が残らないのが難点だ。いろいろと参考になる部分は多いのだが。