鈴木清順『刺青一代』(1965)

フィルムセンター。ひさしぶり。

刺青一代(87分・35mm・カラー)
関東無宿』、『花と怒濤』と同様、清順特有の美学が露わになった傑作で、鈴木自身、歌舞伎の様式性を強く意識して作ったという。その美意識は本作に、様々な日活アクションの中でも強烈な個性を与えている。ラストの殴り込みシーンは特に見物。
’65(日活)(監)鈴木清順(脚)直居欽哉服部佳(撮)高村倉太郎(美)木村威夫(音)池田正義(出)高橋英樹和泉雅子、小高雄二、花ノ本壽、伊藤弘子、松尾嘉代小松方正高品格、日野道夫、野呂圭介、河野弘、柳瀬志郎、長弘、久松洪介、千代田弘、嵯峨善兵

最高。ラストの殴り込みシーンは特に見物。って、上のパクリだけど、ほんとに見物。
構図がすばらしい。音楽もいけてる。これはB級ではない、決して。
最後の場面はキルビルの元ネタだが、これを見て、キルビルが面白いんじゃなくて、鈴木清順が優れているのだと思い知った。最高。おすすめ。文科省推奨。