『ウェブ進化論』
ベストセラー速読。売れているだけのことはあって、大変わかりやすい。「Web2.0」という言葉の意味をようやく理解した。全体の論旨にも納得できた。
それにしても、アメリカ人のプラグマティズムが持つ起爆力には恐ろしいものがある。これは旧著『シリコンバレー精神』を読んだ際にも感じたことだ。楽天主義的なフロンティア精神が、グーグルの技術信仰を支えている。盲目的な情熱が、テクノロジー開発への終わりなき挑戦心を喚起するというわけだ。
「オープンソース」といった概念も、そうした思考様式のもと生まれてきたものである。大変優れたアイデアだと思う。とはいえ、テクノロジー至上主義については、若干の薄気味悪さを感じないでもない。しかしそれも、技術が切り開く新パラダイムの内部で検討されるべき問題にすぎないということか?(詠嘆)
- 作者: 梅田望夫
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シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)
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