藤原校長

テレビで藤原校長。総合的な学習の時間に模擬裁判に取り組んでいた。模擬裁判である必要はないのではないか、ただのディベートではないかと思ったが、「世の中では答えのない問題がほとんどだ」ということを教えるのが狙いということで、まあそれもありか、と考え直した。ただ、「生徒の学びを活性化させるという目的において、私の教育は合理主義的だ」という藤原先生の言明には、留保をつけたい。「学び」を「活性化させる」という事態が如何なることかは、それ自体、どの程度合理的に確定されうる命題であるのかが不透明である。また、あらゆる教育現場で、藤原校長のようなバイタリティーが発揮されうる職場環境が整っているようには到底思われない点も考慮すべき問題であり、地道でありながら、かつ効果を期待しうる教育カリキュラムが必要だと思われる。