きびしい

課題がいくつかあって色々と大変。なぎら健壱『東京昭和30年 下町小僧』(ちくま文庫)とミル(山岡洋一訳)『自由論』(光文社)を古本屋で購入(もちろん逃避)。
週刊文春』の坪内祐三小林信彦のコラムを立ち読み。小林信彦の文章に思わずのけぞる。
ところで古本屋に双葉十三郎『日本映画批判 一九三二〜一九五六』(トパーズプレス)が半額であって、ずっと気になっているのだが、買ったほうが良いかなぁ。小林信彦によるとこの本は「いいかげんな、あるいはブッキッシュでスノビッシュな当世の批評文に慣れたわれわれに〈目の洗濯〉を迫ってくる」(『東京散歩 昭和幻想』知恵の森文庫、110頁)、双葉氏の真価をあらわす本なのだそうだ(要するに絶賛。「新青年」的なユーモアって何?)。この評が原因なのだろうか、ネット上ではかなりいい値段が付いている。映画黄金期の同時代評、か。