ここが痛快!

上記、短く書こうと箇条書きにしたら、かえって長くなっちゃった。スカッとした部分を引用します。

…こうした哲学的新左翼は、かつてのマルクス主義における共産主義のごとき、彼らが批判する現代社会の代案となる具体的なユートピア構想をほとんど有していません。その結果、どうしても現実批判のための現実批判を延々と展開してゆくばかりとなって、祈れども顕現し得ぬ神やいつか到来する千年王国を待ちのぞむ一種の神秘宗教のごときものと化してゆきます。フーコー以下、アドルノ以下の哲学者たちの多くがユダヤ系であるのも、決して偶然ではないでしょう。(229)

アウシュビッツ以降…」とか言いながら、悩むことが正しいとばかりにぐたぐた御託を並べる左翼思想には、ほんと虫酸が走りますね。絶対平和主義ともシンクロするわけで、少なくともその時代的使命は終わったと言いたい。