ジョージ・キューカー『恋をしましょう』(1960)

原題は『Let's make love』。『イタシマショウ』ってのはどうか?

公開:1960年 監督:ジョージ・キューカー
主演:マリリン・モンローイヴ・モンタンビング・クロスビージーン・ケリーマリア・カラスエルヴィス・プレスリー、トニー・ランドール、フランキー・ヴォーガン、ウィルフリッド・ハイド=ホワイト、デヴィッド・バーンズ、ミルトン・バール
モンロー&モンタンの二大スター共演ラブコメディ。億万長者で色事も達者な青年が、身元を隠して芝居オーディションを受け、そこでセクシーに踊る、若く美しい女に一目惚れ。今度こそは金の力じゃなく自分自身の魅力で勝負したい彼は、身分を偽ったまま彼女に接近するが…。コール・ポーター『私の心はパパのもの』ほか、数々の名曲も必聴。監督は女を演出させれば右に出るものなしのジョージ・キューカー

マリリン・モンローがめちゃくちゃかわいい。シネスコでたっぷりと余裕を持たせた黒っぽい画面に、スポットライトを浴びた人物が綺麗に浮かび上がり、美的な繊細さも十分反映されている。歌も踊りも演技も脚本もほとんど完璧。
貴種流離譚の定型ストーリーでありながら、そこに描かれているディテールが素晴らしく、ジャズを基調とした都会的洗練もすてきだった。最後のエレベーターのシーンもおしゃれで、余韻たっぷりの大傑作。マリリン・モンローは偉大!!