ビル・エヴァンスでメランコる

ちょっぴりハードな作業が続いたので、今日は早めに帰って休むことにした。あまり頑張りすぎると反動が来るので適宜休息を取らなければならない。帰り道、妙にビル・エヴァンスが聴きたくなったので、ふとんの上に寝転がって、何枚かまとめて聴いた。
村上春樹は「ビル・エヴァンズの有する資質の最良の部分が、ピアノ・トリオというフォーマットの中に出てきたことは、衆目の一致するところ」として、スコット・ラファロと組んだアルバムに関して、次のように書いている。「これらのアルバムにおけるエヴァンスの演奏は、文句なく素晴らしい。人間の自我が(それもかなりの問題を抱えていたであろう自我が)、才能という濾過装置を通過することによって、類まれな美しい宝石となってぽろぽろと地面にこぼれおちていく様を、僕らはありありと目撃することができる。・・・」(『ポートレイト・イン・ジャズ』)。
私自身は、アート・ファーマー『モダン・アート』とかモントルー・ジャズフェスティバルとかジム・ホールとの共演のやつとかの方が好きで、スコット・ラファロのはむしろ良く分からない部分を残しているのだが、まあ上の文章は非常に味わい深い文章であります。
関係ないけど、鈴木宗男「ムネオ日記」の質問主意書提出記録はスゴイ。