川島雄三『幕末太陽傳』(1957)

(110分・35mm・白黒)勤皇の志士も同宿する品川遊郭で、持ち前の要領を発揮しながら享楽的に暮らす男・左平次の姿を、一抹のニヒリズムとともに描いた川島の代名詞ともいえる名作。結末について川島は、主人公が時代劇のセットから出て現代の町中へ走り出るという案を出したが、実現しなかった。
’57(日活)(脚)田中啓一川島雄三今村昌平(撮)障汨コ倉太郎(美)中村公彦、千葉一彦(音)黛敏郎(出)フランキー堺左幸子南田洋子石原裕次郎芦川いづみ市村俊幸金子信雄山岡久乃梅野泰靖、織田政雄、岡田眞澄、障沍エ駿雄、青木富夫、峰三平、菅井きん小沢昭一、植村謙二郎、河野秋武西村晃熊倉一雄、三島謙、殿山泰司、加藤博司、二谷英明小林旭

すごいスピード感。落語の噺がいくつか組み合わせられている。フランキー堺のコメディアンとしての反射神経が凄まじかった。ゲラゲラ笑える、超オススメの娯楽作品。
フィルムセンターに詰めかけたジジイやババアのマナーの悪さが目立った。一部の人ではあるが、早くこの世からいなくなれと思う。