中央公論』4月号で佐藤優が雨宮カリンと対談している。マルクス思想家・佐藤優はこういう方面で活躍するとすごく良いと思う。
佐藤優を読むような知的な日本人は、恐らく彼の教養主義的な魅力に惹かれているのだろう。しかし教養主義エートスを共有したブッキッシュな人でも、政治的な方面には鈍感であることが多いように思える(小説・エッセイだけを読んでいたのでは世界は深まらない)。毒にも薬にもならない知的趣味人が、佐藤優の名前に惹かれて政治的な思考に触れるというのは、それなりに貴重なことではないだろうか?『諸君』系知識人(?)で左翼運動家とも対談できる存在は貴重だし(雨宮は右翼か??)。
「大思想家」はビザ発給に手間取ったのだそうだ。