松尾スズキ『クワイエットルームにようこそ』(2007)

1時間58分 監督: 松尾スズキ 出演: 内田有紀宮藤官九郎蒼井優大竹しのぶ
フリーライターの明日香は仕事や恋愛や家族関係に行きづまり、ある日目が覚めたら記憶を失いクワイエットルーム(女性だけの閉鎖病棟)に居た。様々な問題を抱えた患者たちと非日常世界で過ごした14日間…記憶と生きる勇気を取り戻す、松尾スズキが豪華なキャストで描く群像劇!!

笑いのセンスがなさすぎる。「お尻が出てておかしい」みたいな小学生レベルの「笑い」が連発されるのだが、そんなの面白くも何ともない。ぼくは小学生のときから「小学生レベルの笑い」に批判的だったので、この映画でクスクス笑っているような観客を見ると、「馬鹿じゃないか」と腹が立って仕方がなかった。
まあ深刻なテーマを重苦しく語らないという、ある種の含羞なのかもしれないが、それにしたって知性を欠いていると思われるし、また肝心の「深刻なテーマ」も結局何のことが分からずに困惑した。脚本が練れていないんだと思う。
蒼井優内田有紀ら、演技レベルはわりと高いのだが。