立川談春独演会

横浜にぎわい座桜木町)。ユウミリさんも来場。
『赤めだか』出版記念の落語全国行脚の話のあと、九州の大ホールの話が面白かった。演目は次のとおり。

宮戸川
寝床
話情浮名横櫛―稲荷堀―

宮戸川」は「お花半七馴れ初め」編。夜半、仲人好きの叔父の家にお花とともに訪れた半七は、二階の一つ布団で目出度く馴れ初めの仕儀と相成る。一階の叔父、老醜を晒している叔母の対照も面白い。
「寝床」。義太夫狂いの地主が住民や奉公人を招待し、義太夫披露を試みるものの、犬も怯える共謀な声を怖れ、誰も出席しようとしない。ある男が必死の言い訳(寝床オチじゃなかった)。
休憩を挟んで「話情浮名横櫛―稲荷堀―」。にぎわい座でシリーズ的に続けていたらしく、その「稲荷堀」編。「仁義なき戦い」を彷彿とさせるハードボイルドな暴力描写は18禁の凄み。お富の腹の据わり具合ときたら!談春の魅力が全開していた。