株安と阪神

開幕から首位をキープし続けてきた阪神。残り4試合という段階でひっくり返される可能性が出てきた。たぶんヤラれるだろう(もう諦めた)。
世界同時株安の兆し。アメリカ中心の世界システムもこれで本当に終わりである。「金融経済の規制は難しいのでは?(大意)」と『SPA』の対談で福田和也が指摘していたが、巨大な恐慌が発生している状況下では、放っておいても(金融)システムが自己崩壊していく。規制強化・世界経済収縮の方向性は必然だと考えられよう。
麻生は、第二次補正予算を組み、内需拡大の経済政策が必要だと言っている。適当な放言であるような気がしてならない。内需拡大などといっても、公共事業政策では効果がないことは、小渕時代にすでに証明されている。小泉が実行した不良債権処理によって競争力のある大企業に体力が戻り、多少とも景気が回復したわけであるが、これはグローバル経済を前提とした景気回復にすぎず、いまさら「内需拡大」の方向性に明確な筋書きを見出すのはとうてい不可能だろう*1
とはいえ、限りなく「自給自足」に近い経済体制を選択するのであれば、相対的にいって「内需拡大」は実現できる。この筋書きが一番リアルなのではないか。『トウキョウソナタ』ではないが、冷戦体制の崩壊で「外部」がなくなり、アメリカ中心の「内閉」したシステムが誕生した。この内閉空間はかなり息苦しい空間であるが、しかしそれも今度は「収縮」してゆき、今後何が生まれるのかは未知数である。せいぜい世界が変転していく(巨大な)プロセスをじっくり味わいたいものである*2
阪神に奇蹟は訪れるか?緒方拳が急死。

*1:「上げ潮」派の経済政策も無理なような気がしてきた。

*2:などと言っていられる状況がどこまで続くか。