あれこれと思い悩み、ちょっくら苦しい日常。
寝ころびながら『映画論講義』をパラパラ。面白いといえば面白いが、基本的な興味関心を共有していないので、妙な感じもする。侯孝賢の映画が絶賛されているのが信じられない。
「映画批評」を論じた序章で、青山真治が「『サイコ』20%問題」*1で「激昂した」エピソードが紹介されているのだが、どういう脈絡で取り上げられているのかが全然分からない。「それはやっぱり私が頭が悪いからであって」*2。収録されている「青山×蓮實子弟対談」も、オタクがオタク的偏狭さを誇示しあっているだけな気が。
まあ、インフォーマティヴな本ではある。「批評を書く側も、批評を受け取る側も、たった一人の言葉を信用してはなりません。何かを納得するには、複数の視点に触れねばなりません」(18)。周到な自己防衛も施されており、こういうのはマネしたい。

*1:まあどう考えたって大した問題じゃないよね。

*2:特定の誰かに向けられた特殊なメッセージの可能性もある。あまりに意味不明なので。