岩井俊二『ARITA』(2002)

主演:広末涼子
7人の監督によるコンピレーション・フィルムの中の1作。自分が書くもの全ての紙の上に現れる謎の存在ARITAを信じる少女。もしかしたら他の人にとっては存在しないのかと疑う彼女は、ある日ARITAのいる紙に火をつけてみることに・・・。

自分探しする広末涼子。ARITA(自我)に違和感を感じ取り、傷めつけ、ついには(自己)承認を求めはじめる。<携帯の電波を求めて走る広末>はもはや伝説であるが、何だろうこの作品は?、広末のためのカウンセリング映画だろうか?、と思ってしまった。主人公はARITAだとも考えられる。
「早稲田に入って世も末涼子」などと昔よくダジャレを言っていたが、最近の広末はカントを読んでいるらしい。