冷蔵庫がよもやの故障。本棚が遮っているので、粗大ゴミに出すのもひと苦労だろう。生ぬるいヨーグルトを食べる。
中野翠『映画の友人』(ちくま文庫)を読む。全共闘世代の評論家だと、呉智英中野翠が良い(二人とも世代体験への独特のこだわりが感じられる)。最近読んだなかでは、双葉十三郎『映画の発見』(藤森書店、1977)も素晴らしかった。「およそ芸術というものは、それを味わうそれぞれの人のためにあるものである。……映画を見る場合にも、あくまで自由であることがほんとうといわなければならない」。同感。
ここのところ再発見しているのは清水義範。この人は「軟派な司馬遼太郎」という感じで、かなり偉大なのではないかと思っている。寝る前にエッセイを読むと、気分が落ちつく。中東史をネタにした『ああ知らなんだこんな世界史』(毎日新聞社)が素晴らしいが*1講談社文庫に入っているエッセイの方が一般的には楽しめるかもしれない。中学生のとき、『国語入試問題必勝法』で「長短除外の原則」とかを習ったのを思い出す。
明日はアメリカ大統領選。マケインはペンシルバニアで逆転狙い。露骨な人種差別も表面化しているような気がするが、さてどうなるか。パナソニック三洋電機を買収する見通し。

*1:オリエントがマイブームなため。