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身体がダルイ。寒くなってカゼ気味かも。
小室哲哉プロデューサーが詐欺容疑で逮捕。自分で騙すまえに、他人からいっぱい騙されたんだろうなぁ。たぶん。どういうふうに落ちぶれていったか、詳しい状況が知りたい。
指揮者のジャン・フルネの訃報。許光俊『問答無用のクラシック』(青弓社)に、フルネの来日引退コンサートの模様が記されている。このときの許の振る舞いは、一部で物議を醸したようである。
伊藤がこういうピアノを弾くことは最初から予想されたことだ。……私は一観客なのだから、気に入ろうが入るまいが、チケットを買うしかない。ただし、私にはその演奏がお粗末だと思えば、聴くことを放棄する権利がある。注文した料理がまずければ、食べないでいることができるように。(20)
推測するに、フルネは、日本のオーケストラやピアニストなんてこんなものだと思っていたのではないか。だから、すぐに手の届くところまでは仕事をするが、雲の上を目指してしごくようなことはしなかったのではないか。手加減したから、日本の演奏家からも喜ばれたのではないか。フルネがそんなレベルの仕事で心の底から満足していたとは思えない。だって、彼はチェコ・フィルを、嫌がられるほどまでにいじめて、あんな見事な演奏ができる人だったのだから。(21)
ともあれ、クライバー、ヴァントの追悼記事を読むだけでも、相変わらず惚れぼれするような文章の巧さである。
- 作者: 許光俊
- 出版社/メーカー: 青弓社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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