チャールズ・T・バートン『凸凹フランケンシュタインの巻』(1948)

主演:バッド・アボット、ルー・コステロ、ロン・チャニー、ベラ・ルゴシ、レノア・オーベール
運送屋のアボットコステロは頼まれて運んでいたのは、実はドラキュラとフランケンシュタインであったが、その途中ドラキュラがフランケンシュタインを生き返らせ、少し足りないコステロの脳ミソを移植しようと企てる。そこへ欧州からドラキュラを追ってきた狼男が加わり…。ユニヴァーサル十八番の怪物たちとアボットコステロを組み合わせたパロディー作品。

めちゃめちゃ下らないのだが、かなり面白かった。ドラキュラとモンスターと狼男が入り乱れ、ラストは訳の分からないことになる。バッド・アボットの演技が素晴らしく、恐怖が極みに達すると、全く話せなくなったり、ちぐはぐな動きをしたりするのが面白かった。アボットは怪物に遭遇しまくるのに、コステロはまったく気づかない、という古典的仕掛けもいい。ドラキュラとフランケンシュタインを箱から出すシーンで、バッド・アボットが周りの蝋人形と同一化しているのを、フランケンシュタインが怯える演技にクスッときた。