気分的な問題が生じ、ついつい○○前を素通りしてしまう。ひさびさに神保町。小宮山書店がオバマも驚くんじゃないかというほど、チェンジしていた。ヴェルジェ『入門 十二世紀ルネサンス』(創文社)など、数冊購入。
茶店でこなすべき作業をこなしていると、若いカップルの会話が聞こえてくる。「弁護士になるためローに行く」という彼女に向かって、「楽な道があるのに大変な道をわざわざ進むのは不合理。東電とかJRとか安定している所はいくらでもある。そういうところで高い給料を得て、余った時間で好きなバイオリンを弾いていればいいじゃないか。トー大ホー学部なんだから大丈夫だって」と彼氏。聞こえよがしの大学名がかなりイヤミだが、当人達はそれでも真剣に悩んでいて、会話はほとんど口論に発展していた。こういう愛情の相互確認形式(別の意味で、いやらしい)があるんだなぁ、と思いつつ、作業がけっこう捗った。人生において、合理性とは何を意味するのだろうか?