『ドゥーニャ&デイジー』(2008)

(96分・35mm・カラー)厳格なイスラム一家に育ったドゥーニャは、自由な恋に興じる生粋オランダ人デイジーと仲の良い幼馴染だが、家族とともに故郷モロッコへ帰ることになる。一方、母からの愛情に自信をなくしたデイジーも実の父親に会おうと、ドゥーニャの後を追ってイスラム社会に飛び込んでゆく。新進の女性監督が手がけた暖かくユーモアあふれる作品。
2008(監)ダナ・ネチュシュタン(脚)ロバート・アルバーディンク=タイム(撮)バート・ポット(美)ヘラルド・ローマンス、ミンカ・モーレン(音)スティーヴ・ウィラート(出)マリアム・ハッスーニ、エヴァ・ヴァンデウァイデヴェン、アリックス・アダムス、イリアス・アッダブ、マージュブ・ベンムッサ (FC)

オランダにはモロッコ系移民1世、2世がたくさんいる。アラビア語オランダ語バイリンガル、ドゥーニャ(マリアム・ハッスーニ)が、清楚でものすごく可愛らしい。妊娠を知ったデイジーは自分探しのために、顔も知らないハトコとの結婚が決められたドゥーニャはいままでの自分から逃れるために、それぞれモロッコを旅する。モロッコイスラーム風俗、沙漠地帯、アトラス山脈の光景が美しい。「何だかんだ言って、異文化が存在するって豊かだし、素晴らしいよね」と感じさせられるハッピーエンドも良かった。日本でも商業的に公開されるそうです。