2005-10-10から1日間の記事一覧

次期総理のゆくえ

立花隆先生によると、安倍晋三が次期総理となるためには、佐藤第四期政権を導いた田中角栄の顰にならう必要があるそうだ。しかし、小泉チルドレンが小泉政権の延長に向けて政治的な演出をほどこす、という読みは、捨てきれない読みであるだけに、おぞましさ…

『宗教と資本主義の興隆』(1926)

トーニー著、岩波文庫。上巻だけざっと読んだのだが、たぶんこれは名著だと思う。Weberは比較宗教社会ガク的観点から、なぜ西欧にだけ資本主義が誕生したのか、という問いを追究したけれど、それはプロテスタンティズムと資本主義の関係性を総体として解明し…

「あの楽しかりし日々」(1952)

ジョージ・オーウェル(1903−1950)『象を撃つ』所収。オーウェル幼少期のプレップ・スクールでの体験を振り返ったエッセイで、これはトラウマの告白である。平明達意の名散文であるが、涙なしには読めない。どうしてこんなにひどい教育がおこなわれ、また親…