2008-03-18から1日間の記事一覧

『サッド・ヴァケイション』の補足

どうにも気になるので補足するわけだが、やっぱり「石田えりの存在感」を考えると、あの映画は「日本的なるもの」についての考察を含んでいると考えてよいのだろうか?つまり冒頭のハードボイルド的なもの(中国人マフィア的なもの)の対極にあるものとして…

ロマン主義の二面性についての覚え書

その本質を「意思の必然性と事物の構造の欠如」(205)の二原理に求めるBerlinのロマン主義評価は両義的なものである。「あらゆるものは芸術のルールに従うべきである」との「美学的モデルを現実に押しつける試み」は抑圧的側面を持つ(ファシズムの「予測し…

昨日も紹介したように『パンズ・ラビリンス』を深く理解したい人は、Berlinを読むといいです。めちゃくちゃ面白い本です。18世紀以来の西洋芸術の展開(音楽、文学)も驚くほどよく分かります。