2008-06-07から1日間の記事一覧

成瀬巳喜男『驟雨』(1956)

(90分・35mm・白黒)東京西部の新興住宅地を舞台に、面倒な近所づきあいの中で、生活に倦み始めた夫婦のすれ違う心情を浮かび上がらせた1956年の正月映画。脚本は岸田国士の数篇の一幕戯曲を水木洋子がまとめたもので、題名の通り、成瀬映画が好んだ雨も効果…

成瀬巳喜男『杏っ子』(1958)

(109分・35mm・白黒)有名な作家(山村)の娘(香川)と結婚したために、劣等感に苛まれ、夫婦の暮らしまでをも荒廃させてゆく文学青年。成瀬の作品歴の中でも屈指のふがいない男を木村功が熱演した。木村が障子越しに老作家をじっと見つめるシーンの視線演出が痛…

珍しい友人から昼食の誘いを受けるものの、研Q会出席のために叶わず。研Q会は「発見4割、苦痛6割」。どうにも視野の狭さを感じる(自分の、ではない)。 夕方から、池袋で成瀬映画。やっぱり素晴らしい。片岡義男みたいに頭の悪い人には分からないだろう…