外市

今日はイマイチ勉強が進まなかった。喫茶店で辞書を引き引き英語を読んでいたら、隣に欧米人が座って、明らかにこちらに関心が向いているようなので、決まりが悪かった。
フランス大統領選は決選投票。もしサルコジが選ばれたら国内のエスニシティー問題はどうなるんでしょうか。でもさすがはルソーを生んだ国だと思うのは、投票率が8割を超える見込みであること。片や、投票率に下限を設けないという国民投票法案は、民主主義をナメ腐っているとしか言いようがない*1
NHK教育の「課外授業ようこそ先輩」で河瀬直美さんが出ていた。別にいいんだけど、河瀬さんはいつも直情主義的な思想を語るので、私は苦手だ。サシで話し合ったら、確実に喧嘩になる人だと思う。同郷なので一種特別な思いもあるわけだが。
往来座外市に出かけた。夕方に行ったので、良い本は出た後だったかもしれない。それでもあれこれの箱を覗きつつ、ふむふむと思いながら、河内紀『ベニヤの学校』(1976年、晶文社)を購入した。「戦後の混乱期」などと簡単に言うが、その混乱のリアリティーの内部にまで分け入るのは本当に難しく、その意味で個人的には若干の緊張感が伴う本でもある。
北村和夫さんが死去。『黒い雨』も良かったが、何と言っても『神々の深き欲望』の演技である。知性的でありつつ、それが陽性に押し出されるところが、魅力的な人ではなかったかと思う。

北村和夫さん死去=舞台や映画で存在感ある演技 5月6日20時31分配信 時事通信
男臭さとユーモラスなムードを併せ持った演技で舞台や映画、テレビで活躍した俳優の北村和夫(きたむら・かずお)さんが6日午前7時40分、肺炎による呼吸不全のため東京都新宿区の病院で亡くなった。80歳だった。東京都出身。葬儀・告別式は北村家と文学座の合同葬として、12日午前10時30分から東京都新宿区信濃町10の文学座アトリエで行う。喪主は妻希玖子(きくこ)さん。
早大在学中から文学座付属演劇研究所で演劇を学び、大学卒業後に文学座入り。「崑侖山の人々」で初舞台を踏み、1953年の「欲望という名の電車」で故杉村春子さん扮(ふん)するヒロインの粗暴な義弟役を演じて注目された。その後も文学座の中心的存在として、「五番町夕霧桜」「怪談牡丹燈籠」「オセロー」「峠の雲」などに出演。「花咲くチェリー」など同座以外の作品にも数多く出演した。
このほか、確かな演技力を買われて映画にも進出。「にごりえ」「にっぽん昆虫記」「天国と地獄」「日本のいちばん長い日」「あげまん」などの作品で存在感を発揮した。テレビ出演も多く、主な出演作に「太閤記」「おしん」「ちゅらさん」などがある。89年に紫綬褒章、97年には勲四等旭日小綬章。長女の由里さん、長男の有起哉さんも俳優として活躍している。
文学座によると、4月20日に脳こうそくを患い、入院していた。 

*1:最低8割は確保すべきだろう。棄権者には重い罰則規定を設けるのもよい。あと裁判員制度みたいな半端なのじゃなくて、国民全員が政治的討議に参加するような祝祭日を設定したらどうか。方法は簡単だ。朝から晩までテレビの全チャンネルで双方向型討論番組をやればよい。