ジョン・カサヴェテス『アメリカの影』(1961)

『SHADOWS』

(81分・35mm・白黒)ニューヨーク・インディペンデントの雄、俳優としても知られるカサヴェテスの初監督作。C・ミンガスらによる即興演奏、脚本を使わない演出、街頭での大胆なロケーション撮影により、若き混血ニューヨーカーたちの生々しい感情をすくい上げ、映画の新しい可能性を拓いた。
’60(マケンドリー・プロ)(監)ジョン・カサヴェテス(撮)エリック・コルマー(美)ランディ・ライルズ、ボブ・リー(音)シャフィ・ハディ、チャールズ・ミンガス(出)ベン・カラザーズ、レリア・ゴルドーニ、ヒュー・ハード、アンソニー・レイ、ルパート・クロッス、トム・アレン(リーズ)、デニス・サラス

気まぐれで観たのだが、これは観なかったことにしたい。ソクーロフ『ストーン』以来の苦痛極まる映画。ミンガスの演奏もいまいちだった。ベトナム戦争に突入する以前のカウンターカルチャーっぽいアメリカ映画として、もしかしたら面白い時代的意味を持っているのかもしれないが。