『官邸崩壊』を読み終えた。安倍はやっぱり馬鹿だと思ったけど、最後まで読むと哀れにも思えてきた。知力に欠けるぶんエリート政治家一家の皮膚感覚で補ったのだろうが、「マスコミは味方だ」という変な刷り込みとか、小泉にビビリまくっている姿とか、やっぱり器じゃなかったんだな、と可哀相にすら思えてくる。アジア外交で功を奏した「曖昧戦略」も、やがて復党問題中川秀直を硬直化させ、松岡を自殺に追い込み、年金問題への対処を遅らせた。参院選を前にした教育法案の強行採決も、これ以上の政治的貧困はふつうありえないよなという感じだ。南無阿弥陀仏

官邸崩壊 安倍政権迷走の一年

官邸崩壊 安倍政権迷走の一年

意地悪で読ませる筆致に感心したので、同じ著者の『石原慎太郎「5人の参謀」』と『田中眞紀子の恩讐』(小学館文庫)も買ってきた。「人間マルチメディア」飯島元秘書官の『代議士秘書』(講談社文庫)も買ってきたが、こちらはさすが小泉の「元」秘書だけあって、意地悪だし人をあからさまに馬鹿にしている文章だ。
最近精神的にどんどんマッドになっているので、今日は「狂気」について書かれた本を読んだ。気分にマッチしているものを読むと、理解しやすいのでよい。
そういえば昨日、東京駅の改札で「ジェンキンスさん」に遭遇した。小顔だった。