映画の後、福田×坪内・宮崎哲弥がいずれも評価する「インデアンカレー」に再度挑戦した。今回は卵入りにしたら、けっこう玄妙な味になった。とはいえキャベツの漬物が甘く、しかもカレーはピリ辛なので、全体としての味が美味しいのか普通なのかが分かりづらい。また食べよう。
NHKスペシャル「激流中国」の再放送を見る。共産党地方幹部が、私企業誘致・環境対策など、中央からの政策に大わらわになっていた。ワハハとダノンの合弁問題では、外資導入と国内ブランド育成の矛盾が露わになっていた。
『日曜歴史家』は大変興味深かったが、コメントは後日。数日前、オスピが亡くなっていたことを知る。八重洲古書店で清水『現代思想』を600円で購入。

北京五輪を来年に控え、激動の渦にある中国の最前線の現場を毎月、ルポする激流中国。11月は、様々な課題と向き合う中国共産党・幹部たちに密着した。/党員数7000万を越える世界最大の政党・中国共産党。5年に1度の最も重要な政治イベントである第17回党大会(中国共産党全国代表大会)が今月15日から開催される。そこでは胡錦濤総書記の後継者を占う中央委員などの選出が行われると同時に、党の新たな重要方針が示される。それは今、“社会矛盾や格差”を是正し、「調和社会」実現を目指す胡錦濤体制が全国の幹部に向けて掲げるスローガンとなる。番組では、このタイミングに、2人の地方の幹部に長期密着した。1人は経済発展から取り残されてきた東北地域の幹部。彼の仕事は倒産した国有企業の処理、そしてリストラされた大量の失業者たちの救済。地道な活動が日々続く。もう1人は経済発展を実現した、豊かな南部の幹部である。豊富な税収を元に、中国でも類い希な社会保障制度を導入、「調和社会」のモデルとして称えられ、今回の党大会にも招かれた。困難な課題にどう向き合うのか、2人の幹部の姿を通して、知られざる共産党の現実が浮かび上がる。

“中国財界のスーパースター”と謳われたカリスマ経営者が、未曾有の国際紛争に直面した。中国一の飲料メーカー・ワハハの宗慶後会長が、合弁パートナーである外国企業から訴えられたのだ。「ワハハ」という商標の権利は合弁会社に限るという合意を破り、ワハハ側が商標を勝手に使っているというのだ。宗会長が一代で築き上げ、現在2万人の従業員を抱えるまでに成長を遂げた巨大企業ワハハ−そのブランドの価値が急騰し、ブランドの帰属が大問題となった。訴えに対しワハハの宗会長は「当時、国家の同意が得られなかったので、商標に関する合意は無効だ」として真っ向から反論している。紛争の背景には、外資が合弁を組んだ中国の老舗企業が次々と経営権を奪われ、中国のブランドが消えているという深刻な事態もあるという。/一方で、おなじみのニセブランド問題は、海外の有名ブランドに留まらず、中国ブランドにまで拡大、ワハハはその取り締まりにもてんてこ舞い、まさに内憂外患にさらされている。/商品の「品質」「安全」の確保は、中国でも喫緊の課題となっており、品質に定評のあるワハハのようなブランドは中国でビジネスを進める上で貴重な存在だ。ブランドをめぐる攻防に密着し、急旋回する中国経済の最前線を描く。