関ヶ原の戦いが終わり、天下取りの夢がついえた後、剣術を通じた精神の修養が課題になるというのは、まさに大正教養主義の時代環境そのままの設定だなぁ、と『宮本武蔵』を見て思った。
これを過剰に内面化した小学生の自分は、やはり成長過程に問題があったと言わざるをえないが、とはいえ、素晴らしいものはやはり素晴らしいのである。
それにしても内田吐夢は規格外のスケール感。