2008-01-17から1日間の記事一覧

マキノ雅弘『丹下左膳 昇竜の巻』(1956)

(79分・35mm・白黒)妖刀に呪われて、血に餓えた獣の如く無益な殺傷を重ねた丹下左膳(水島)は、お藤(月丘)と共に死者の霊を慰めていた。ところが、隠遁しているふたりの背後に捕方たちが迫りくる…。元々、『乾雲の巻』『坤竜の巻』の二部作であったものを急…

マキノ雅弘『丹下左膳 坤竜の巻』(1956)

(61分・35mm・白黒)シリーズ2作目。奪った妖刀・乾雲と対になる坤竜を求めて、江戸の街を彷徨う丹下左膳(水島)。離れ離れになった二刀は互いに呼び寄せ合うとの言い伝え通り、ある晩、坤竜の持ち主・栄三郎(金子)に遭遇、刀をめぐって乱闘となるが、蒲生泰…

マキノ雅弘『丹下左膳 乾雲の巻』(1956)

(82分・35mm・白黒)かつて大河内傳次郎と共に丹下左膳の人気を定着させた伊藤大輔が監督に予定されていたが、撮影プランが大掛かり過ぎて降板。マキノは、右眼右腕の欠損した丹下左膳の役に、左利きの水島道太郎を得て、道場破りのシーンでは左膳が持つ道…

面白い本を読むと面白い。 それにしても内田吐夢はやっぱり良いよな、と今日は何度も思った。勿論、マキノが悪いということではなくて。理性を封じるためにこそ人を斬る『大菩薩峠』の机龍之助(片岡千恵蔵)は、空前絶後のキャラだと思う。