2007-04-28から1日間の記事一覧

読んだ本

ウソっぽいネタも含めて、面白い話がいっぱいある。ブレトンウッズ体制下の「埋め込まれた自由主義」では資本の本源的蓄積がうまくいっていたが、1960年代には固定相場制に限界が生じ、先進国はスタグフレーションに見舞われた*1。1970年代はオイルショック…

明日、一箱古本市に言ってみたいが、行けるかもしれないし、行けないかもしれない。

黒木和雄『とべない沈黙』(1966)

(100分・35mm・白黒)黒木の初の劇映画は、昆虫好きの少年だった松川八洲雄の原案から、北海道にいないはずの蝶を追いかける少年をめぐる型破りなロードムービーとなった。川喜多かしこの計らいでフランスでも上映され、当時のシネマテークの館長アンリ・ラ…

黒木和雄『椅子を探す男』(1968)

(11分・16mm・カラー)ギター弾きの男が座っていた椅子がなぜか消滅してしまい、男はその椅子を求めて街や海辺を探し回る。コマ落としなども用いた遊び心のある短篇で、ポランスキーの『タンスと二人の男』(1958年)なども想起させる。黒木監督が所蔵して…

黒木和雄『あるマラソンランナーの記録』(1964)

(63分・35mm・カラー)PR映画を作り続けることに限界を感じていた黒木が、その制度に挑む最後の闘いになった一本。東京オリンピックを目前にした長距離走者・君原健二のひたむきな練習生活を追ったが、黒木ら若手スタッフと東京シネマ首脳陣との対立が極限…

黒木和雄『太陽の糸』(1963)

(29分・35mm・カラー)キャメラマン加藤和三の招きで黒木は科学映画の牙城・東京シネマの仕事を得るようになった。合成繊維のPR映画である本作では世界を股にかけたロケーションを敢行、繊維の製造工程と世界への進出を追ってファッション・ショーも撮影した…

黒木和雄『日本10ドル旅行 10 DOLLAR TRIP IN JAPAN』(1962)

(21分・16mm・カラー・英語版)のちに美術映画の名作を送り出す映画作家・松川八洲雄の提案で、黒木が演出にあたったトヨタ自動車のPR映画。アメリカ人少女が横浜から神戸までを旅する一種のロードムービーで、自動車の行進やサムライも登場する明朗でカラ…