■
『フラワー・オブ・ライフ』を読了。心温まる良い話だった。コミカルな学園モノだが、青春のひとときの特権性とは何なのか考えさせられる深い内容でした。
- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2007/05/25
- メディア: コミック
- 購入: 6人 クリック: 40回
- この商品を含むブログ (263件) を見る
あと『UP』9月号の長谷部先生のコラムを読んで思ったのは、「天皇機関説は天皇が現人神であるとか、日本の国体が万邦無比だなどという神がかりの議論とも矛盾・衝突するものではな」く、また1935年の第二次国体明徴声明も統治権の主体をめぐる不徹底性を含んでいたのだとすれば、美濃部自身が論じようとしなかった「天皇の始原的権限」すなわち憲法制定権力について何らかの言及をすることで、国体論者を先回りするかたちで、学問的かつ政治的な対抗の可能性がありえたのではないか、ということ。「天皇に始原的権力なんてないよ」って思ってたとしたら、明治憲法をそもそも天皇機関説的に理解しようとするポジティヴな動機もありえなかったわけだし。